2009前橋ネブラスカ
2009年03月28日
川野屋という店はいくつかあるのですが
私が行きたかったのはおじいちゃんがやっているこのお店です。
2004年のdancyuに載っていたお店で、
いつか行けたらいいなあなんて思っていたのです。
お店に入ると、ストーブの前におじいちゃん。
「寒いから、出来るまでここ座んな。ひもかわだよね?」
はいひもかわです(笑)。
チャキチャキとしたおじいちゃんです。
(画像2はおじいちゃんがあけてくれた椅子)
桐生には「ひもかわ」なるうどんがあって
お店によってそれぞれ味のあるひもかわを出しています。
おじいちゃんの出すそれは、幅広のもちっとしたひもかわでした。
色の濃い出汁は甘みがあって意外としょっぱくありません。
空っ風に冷え冷えだった体が
食べてるうちにぽかぽかしてきます。
戦時中は亀戸あたりてB-29を撃ち落としていたと
サラッというおじいちゃん。色んな話をしてくれました。
桐生をとても愛していて、愛しているからこそ憂いていることや
こうしたらいいのにというアイデアだったり。
おじいちゃんは「ひもかわ」を作るのをいずれやめる(?)そうで
まさかリタイア?と思っていたら
更にぶっとい「帯川(おびかわ)」なるものを出すのだそうです(笑)。
なんじゃそら?と思っていたのですが
桐生はもともと、機織りの街で
糸を紡ぐ工場、
その糸を染める工場、
染めた糸で布を織る工場、などなど
織物にまつわる工場が集まり栄えた街。
昔、うどん屋さんはどこも店を構えずに、
打ったものをそういう工場に行って売り歩いていたそうです。
「帯川」はまさにその当時のうどんを再現したものだとか。
歴史とともにあった「食」を残したいのだそうです。
なんだか楽しみです。また来ます。
おじいちゃんありがとう。
そんなこんなで1時間ほど居座り、店を後にしたのでした。
お次は自転車で街を散策。
(15:45)